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生誕120年 入江泰吉自選「奈良大和路春夏秋冬」(入江泰吉記念奈良市写真美術館)

2025年7月19日(土)~2025年10月19日(日)
写真家・入江泰吉自身が生涯をかけて撮り続けた奈良の風景と仏像の中から、自らの集大成として編んだ「自選」の作品群(カラー作品100点)です。

奈良県の風物を撮り続けた写真家・入江泰吉(1905~1992)の功績を記念して開設された、奈良市写真美術館で、入江泰吉生誕120年を記念して、展覧会「入江泰吉自選 奈良大和路春夏秋冬」が開催されます。

 

本展で紹介する作品群は、写真美術館の開館に先立つ1991年、入江自身が約8万点におよぶ寄贈フィルムの中から選び抜いたカラー作品100点です。これは、彼が生涯をかけて撮り続けた奈良の風景と仏像の中から、自らの集大成として編んだ「自選」の作品群です。

 

選出作業は1991年の春から約半年をかけて行われました。写真集のレイアウトが整った11月中旬、入江は病状に伏しながらも、一点一点の題名を確認し、展覧会に託す思いを静かに語ったといいます。

そして翌年、1992年1月16日、86歳でその生涯を閉じました。

 

本展は、本年が入江泰吉の生誕120年の節目にあたり、改めて入江の歩みと作品の魅力に触れていただく機会として、開催されます。四季折々の大和路に込められた、入江のまなざしと思いを感じ取っていただければ幸いです。

 

なお、「奈良大和路春夏秋冬」という展覧会タイトルは、入江の旧友であった画家・杉本健吉による命名であり、その題字も杉本氏自身の揮毫によるものです。入江と杉本氏は同い年で、深い友情を育んできました。杉本氏の筆に込められた、入江への敬意と友情の証もまた、本展の大切な一部です。

 

(公式サイトより ※一部改編しています)

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