奈良県天理市を拠点に活動する彫刻家・安藤榮作氏による展覧会が開催されます。
安藤氏(1961年東京都生まれ、東京藝術大学彫刻科卒業)は、2011年に拠点の福島県いわき市で東日本大震災に被災。自宅、アトリエと作品を津波で失い、福島第一原発事故を機に奈良県に避難移住してきました。現在も奈良県を拠点に、奈良の様々な樹木の原木や廃材を手斧で叩き刻む技法で制作を続けています。
本展では、奈良に拠点を移して以降の約15年間に制作された作品群のなかから、代表作である木彫作品《鳳凰》(2016年)や、《福島原発爆発ドローイング》(2013年~2019年)をはじめ、本展覧会のための新作インスタレーション、魂たちの約束の旅を意味する《約束の船.2025》(2025年)などを展示し、安藤芸術の現地点を紹介します。
■みどころ
1.奈良県立美術館が開館以来初めて開催する、地元・奈良在住の現代作家の大規模個展です。
2.本展では、完成された作品を展示するだけでなく、
公開アトリエやパフォーマンスなど、充実した鑑賞プログラムを企画しています。
3.展示室に常設された公開アトリエでは、不定期に作家が来館して作品制作を行います。会期中に作品の姿がどんどん変化していきます。
4.安藤氏自身が出演するトークやパフォーマンスイベントでは、作家の肉声を聞き、理解を深めることができます。
5.安藤氏が斧を振るい、木を刻む音とピアノや歌のコラボレーションをお楽しみいただけるパフォーマンス&トークが開催されます。
【主な関連イベント】
■アーティストトーク
日時 2025年9月13日(土)14:00~15:30(13:30開場)
講師 安藤榮作(出品作家)
定員 60名(当日先着順)
会場 レクチャールーム
■公開制作&トーク
春日山原始林の保全のために伐採されたナギの木を使い公開制作を行います。
日時 2025年10月4日(土)公開制作14:00~14:45/トーク14:45~15:00
講師 安藤榮作(出品作家)、杉山拓次(春日山原始林を未来へつなぐ会 事務局長)
定員 30名(開始30分前より整理券配布)
会場 展示室
協力 春日山原始林を未来へつなぐ会
■講演会 「約束の船」をめぐる対話
日時 2025年10月25日(土)14:00~16:00(13:30開場)
講師 岡村幸宣(原爆の図丸木美術館 学芸員・専務理事)、安藤榮作(出品作家)
司会 山本雅美(当館学芸課長)
定員 60名(当日先着順)
会場 レクチャールーム
行事・イベント名 | 特別展「奈良ゆかりの現代作家展 安藤榮作 -約束の船-」(奈良県立美術館) |
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開催場所 |
奈良県立美術館
〒630-8213 奈良県奈良市登大路町10-6 |
開催期間 | 2025年9月13日(土)~2025年11月16日(日) |
開催時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
公式サイト | https://www.pref.nara.jp/69828.htm |
お問い合わせ先 | 0742-23-3968(奈良県立美術館) |
料金 | ■観覧料 一般=1,200(1,000)円 大学生=1,000(800)円 ※( )内は団体料金(20 名以上) ※小・中・高生及び 18 歳未満は無料 ※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳(アプリを含む)をお持ちの方と介助の方1名は無料 |
アクセス | 近鉄奈良駅1番出口から徒歩約5分 |
駐車場 | 専用駐車場はありません。 周辺のパーキングをご利用ください。 |
休日 | ■会期中の休館日 2025年9月16日(火)、9月22日(月)、9月29日(月)、10月6日(月)、10月14日(火)、10月20日(月) |