【事前の拝観予約不要】 国重要文化財の大日堂/大日如来坐像が特別公開されます。
正蓮寺大日堂は、かつて「普賢寺」という真言宗の寺院の本堂でした。普賢寺の創建年代は不明ですが、文明10(1478)年に再建された記録が残っています。
江戸時代にも修理が行われましたが、明治時代の廃仏毀釈により、廃寺に。しかし、地元住民によって購入され、管理が続けられています。昭和18(1943)年には国の重要文化財に指定されました。
境内東側には全国で唯一、蘇我入鹿を祀る入鹿神社があります。
その大日堂のご本尊・大日如来坐像(国指定重要文化財)は鎌倉時代前期に作られたとされています。頭に宝冠をかぶり、お顔は丸みがあり、全体的にふくよかで、衣文は薄手で優美を感じさせます。
高さは半丈六(約150㎝)で、何度かの修理を経て、現在のお姿があります。令和2(2020)年に約10ヵ月をかけて修復が行われました。
脇には、持国天と多聞天の「二天像」が控えています。ともに大日如来坐像とは異なる作りをしており、制作年代も大日如来坐像より古い平安時代後期だとする調査結果があります。元々正蓮寺にあったものではない可能性があります。
この「大日如来坐像」が「EXPO2025大阪・関西万博」の開催記念として特別公開されます。
事前申込不要で拝観でき、記念朱印の揮毫もあります。
また、同期間、全国的にも非常に珍しい「猫入り涅槃図」も公開されます。
行事・イベント名 | 大日如来坐像特別公開(正蓮寺大日堂/橿原市) |
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開催場所 |
正蓮寺大日堂
〒634-0811 奈良県橿原市小綱町335 |
開催期間 | 2025年9月14日(日)~2025年9月23日(火祝) |
開催時間 | 9:00~17:00 |
公式サイト | https://irukashrine.jp/ |
お問い合わせ先 | support@irukashrine.jp(小綱町文化財保存会) |
アクセス | 近鉄大和八木駅から徒歩約10分 |