• 行事・イベント

公開講演会「阿修羅のひみつ -天平の至宝を未来につなぐ―」(奈良大学)

2025年7月13日(日)※オープンキャンパス同日開催
X線CTによる乾漆像の内部三次元情報と3Dプリンタによる内部情報の造形などを活用した、阿修羅像をはじめとする興福寺乾漆像の最新の研究成果を公開します。【聴講無料/先着定員800名※要事前申込】(学校法人奈良大学創立100周年記念・通信教育部創立20周年記念事業)

奈良大学では、興福寺と協力して、X線CT、3Dプリンタ、AIなどの最先端のデジタル技術を活用しながら、国宝の阿修羅像をはじめとする興福寺乾漆像の科学的調査を実施してきました。

これまでの「健康診断」を兼ねた文化財の科学調査によって、1300年の時を経て、多くの新事実を解明することができました。

 

今回は、学校法人奈良大学の創立100周年記念・通信教育部創立20周年記念事業として、未来を担う学生や市民の皆様に研究成果を分かりやすくお伝えします。

 

■「阿修羅の来歴」

興福寺・森谷英俊貫首をお迎えし、阿修羅像の歴史と宗教的背景についてご講演いただきます。造像過程や歴史的背景を紐解きながら、その魅力を探ります。

 

■「興福寺と光明皇后」 通信教育部長・文学部史学科 渡辺晃宏教授

元奈良文化財研究所副所長で木簡研究でも有名な渡辺教授が、光明皇后の寺院発展への貢献を紹介します。講演では、光明皇后が手がけた供養のための仏像造立や「五月一日経」の書写事業など、奈良の仏教文化を築いた足跡をたどります。

 

■「X線CTが捉えた1300年の新事実」

奈良大学・今津節生学長、奈良国立博物館学芸部の研究員・加藤沙弥氏が、X線CTや3Dプリンタなどのデジタル技術による阿修羅像の調査成果を報告します。

 

■「乾漆像の内面に隠れた顔から推理する制作者の意図」 愛知県立芸術大学 名誉教授 山崎隆之氏

最後に日本彫刻技法史を専門とする、山崎名誉教授(元本学講師)が、阿修羅像の原型の顔から現在のお顔へ、計画変更とも思える表情の変化から、西金堂造営を発願した光明皇后や仏像制作者の将軍万福らが阿修羅像に託したメッセージを読み解きます。

 

【当日のスケジュール予定】

12:30/開場

13:00~13:05/挨拶 学校法人奈良大学 理事長 浅川正美氏

13:05~13:10/趣旨説明 今津節生学長

13:10~13:30/「阿修羅の来歴」 興福寺 貫首 森谷英俊氏

13:30~14:00/「興福寺と光明皇后」 通信教育部長 文学部史学科 渡辺晃宏教授

14:00~14:40/「CT画像スキャナが捉えた1300年の新事実」 奈良大学 今津節生学長、奈良国立博物館学芸部 研究員 加藤沙弥氏

14:40~14:50/休憩

14:50~15:30/「乾漆像の内面に隠れた顔から推理する制作者の意図」 愛知県立芸術大学 名誉教授・元奈良大学講師 山崎隆之氏

 

※総合司会 副学長 島本太香子

 

【定員】

先着800名(聴講無料・申込先着順、要予約)

※参加ご希望の方は下記のGoogleフォームよりお申し込みください。

定員に達しご参加いただけない場合のみご連絡します。

Googleフォーム

※オープンキャンパス参加予約済の高校生は事前予約不要です。

 

また、公開講演会にあわせて、奈良大学博物館で、特別陳列「阿修羅のひみつ」が開催されます。

■会期/2025年6月27日(金)~2025年7月27日(日)

■時間/9:00~16:30(土曜は9:00~12:00)

※2025年7月13日(日)と7月27日(日)は、9:00~15:30

■会期中の休館日/2025年6月29日(日)・30日(月)、7月6日(日)・20日(日)・21日(月祝)

■内容/興福寺の国宝・阿修羅像などの“健康診断”、すなわちX線CT調査でわかった阿修羅像の内側の顔をはじめとした3D模型や、阿修羅像内部の心木構造を復元した模型などを展示する予定です。

 


							

Hashtags